会社から万博の無料チケットを譲り受ける機会があり、「せっかくのチャンスだし、足を運んでみよう」と思い立ち、大阪・関西万博へ行ってきました。しかし、ただ万博会場を往復するだけではもったいないと感じたので、少し足を延ばして神戸の三ノ宮エリア、そして日本三名泉の一つである有馬温泉まで欲張りに満喫してきました。
今回のブログでは、万博の熱気と神戸の洗練された街並み、そして名湯に癒やされた充実の旅路を詳しく振り返ってみたいと思います。
神戸の夜を散策
今回の宿泊先に選んだのは、阪急神戸三宮駅直結の「レムプラス神戸三宮」。駅の真上という抜群のロケーションは、新幹線で新神戸に到着してからの移動も非常にスムーズで、限られた時間を有効に使いたい今回の旅には最高の選択でした。
客室は非常にモダンで、高層階からは神戸の夜景を一望することができ、連れもその景色にさっそく見惚れている様子。仕事終わりの疲れも、この開放感のある空間ですっかりリセットされました。
また部屋にマッサージチェアがあることも連れがすごい満足していた点でした。
ホテルへのチェックインを済ませた時点で、時刻はまだ21時を回ったところ。「一日が終わるにはまだ早い」ということで、夜の帳が下りた神戸の街へと繰り出すことにしました。新幹線での移動疲れも少しありましたが、窓の外に広がるきらびやかな街並みを見ていると、自然と足が外へと向かいます。

神戸の代名詞ともいえるフォトスポット「BE KOBE」のオブジェ前で、連れと記念写真を撮影。その後は、夜の港町をゆっくりと歩いてみました。私自身、神戸を散策するのは久しぶりのことでしたが、そこでふと目に留まったのが、夜空にそびえ立つタワーマンション群の異様な光景でした。
見上げれば立派なタワマンが何棟も並んでいるのですが、よく観察してみると、多くの部屋に明かりが灯っていません。「夜の21時過ぎならまだ起きている世帯が多いはずなのに」と違和感を覚え、そこにある現実を肌で感じることとなりました。実需として人が住んでいるのではなく、その多くが不動産投資目的で購入され、実際には空室のまま放置されているという実態が、暗い窓の数々に如実に表れていたのです。
神戸の街並み散策
朝、心地よい目覚めとともにスタートしたのは「レムプラス神戸三宮」での朝食タイム。こちらのホテルは高層階からの眺望が素晴らしく、神戸の街並みを眼下に眺めながら味わう食事は格別でした。地元の食材を活かしたメニューをゆっくりと堪能し、これから始まる一日へのエネルギーをしっかりとチャージ。仕事の疲れも忘れ、心身ともに「旅モード」へと完全に切り替わりました。
朝食後は、フロントに大きな荷物を預けて身軽なスタイルに。午前中の目的地として、まずは神戸を象徴するベイエリア、メリケンパーク付近へと向かいました。



港エリア散策で、ひときわ目を引くスタイリッシュな外観に思わず足を止めたのが、2025年にオープンしたばかりの「GLION ARENA KOBE(ジーライオンアリーナ神戸)」です。
ここはプロバスケットボールBリーグの試合だけでなく、音楽ライブや様々なイベントが開催される多目的アリーナとして、神戸の新しいランドマークになっているそうです。

せっかくの休日だというのに、街には驚くほど人影がありませんでした。
本来なら多くの人々で賑わうはずの時間帯ですが、聞こえてくるのは自分の足音だけ。ふと、「本当にここは150万人が暮らす大都市なのだろうか?」という不思議な感覚に陥ってしまいます。
明石焼きを堪能
連れがInstagramで熱心に調べてくれたのが、神戸・三宮の名物である「明石焼」。
写真で見るそのふわふわとした質感に惹かれたようで、「せっかくなら一番のお店で食べてみたい!」というリクエストを受け、私たちは「たこ焼き たちばな」へと足を運びました。
お昼時ということもあり、お店の前には数組の先客が並んでいましたが、これも人気店の証。
「少し待つかな?」と覚悟したものの、回転が驚くほどスムーズで、それほど時間を置かずに店内へと案内していただくことができました。

美味しい上にお酒などを頼まなかったので、かなり安くなんか申し訳なかったです。
有馬温泉を堪能
午前中にベイエリアの潮風をたっぷりと浴びた後は、いよいよ旅の第2幕。三ノ宮の都会的な雰囲気から離れ、兵庫が誇る名湯・有馬温泉へと向かいます。
神戸の素晴らしいところは、洗練された市街地からわずかな時間で本格的な温泉地へアクセスできるそのコンパクトな街設計にあります。午後の移動手段に選んだのは、乗り換えの手間がなく、ゆったりと座って移動できる高速バスです。
有馬温泉行きのバス乗り場は、JR三ノ宮駅や阪急神戸三宮駅から目と鼻の先、高架下にある「ミント神戸」1階のバスターミナルにあります。荷物をホテルに預けたまま三ノ宮へと向かいました。
三ノ宮のバスターミナルを出発してから、車窓に広がる六甲山の豊かな緑を眺めていると、時間は驚くほどあっという間に過ぎていきます。市街地の喧騒を抜け、山を越えるルートを辿ること約30分から40分ほど。気づけばそこには、歴史情緒あふれる有馬温泉の街並みが広がっていました。

有馬温泉の街に到着し、まず足を運んだのは街のシンボルともいえる公共浴場「金の湯」と「銀の湯」です。有馬といえば、鉄分と塩分を含んだ赤茶色の「金泉」と、炭酸やラジウムを含む無色透明の「銀泉」。この2つの異なる泉質を同時に楽しめるのが、世界でも珍しい有馬温泉最大の魅力です。
私個人としては、せっかくここまで来たのだから、歴史ある名湯に肩まで浸かって日々の疲れをリセットしたいところ。特にあの独特な濁り湯である「金の湯」を堪能するのを密かに楽しみにしていました。


しかし、ここで少しばかりの予定変更が発生。一緒に行った連れが、あいにくその時はあまりお風呂に入りたい気分ではなかったようで、少し渋る様子を見せました。「無理に連れて行くのも旅の楽しさを削いでしまうかな」と思い、今回はぐっとこらえて入浴を断念。その代わり、有馬情緒を存分に感じられるその佇まいを外観からじっくりと見学することにしました。

馬温泉の情緒あふれる坂道や、レトロな路地裏を一通り散策し終えた頃、少し歩き疲れた体に嬉しい「甘い誘惑」を見つけました。温泉街の散策中、ずっと気になっていたお洒落なジェラートショップです。湯上がりの火照った体(今回は外観見学だけでしたが!)や、街歩きで少し乾いた喉には、冷たくて甘いスイーツが何よりのご褒美になります。
ショーケースに並ぶ色とりどりのフレーバーは、どれも地元の素材を活かした魅力的なものばかり。連れとどれにするか迷いながら選ぶ時間も、旅の醍醐味の一つです。
美味しいジェラートを堪能した後は、本日の夕食のお目当てである釜飯の名店「くつろぎ家」へと向かう予定でした。しかし、お店の夜のオープン時間までまだ少し時間があったため、どこかで一休みすることに。
そこで立ち寄ったのが、先ほど外観だけ眺めた「金の湯」のすぐ横にある無料の足湯ゾーンです。これなら、お風呂に入るのは気が進まないと言っていた連れも、靴下を脱ぐだけで手軽に名湯を楽しめるということで、二人で並んで腰を下ろすことにしました。
行列必至の名店「くつろぎ家」へ
馬温泉での夕食に選んだのは、界隈でも屈指の人気を誇る釜飯の名店「くつろぎ家」です。築100年以上の古民家を利用した趣ある佇まいは、温泉街の情緒にぴったりで、以前から一度は訪れてみたいと気になっていた場所でした。
夜の部のオープンまでまだ40分ほど時間があったため、まずは下見がてらお店の前まで足を運んでみることに。その時点ではまだ誰もおらず、ひっそりとした門構えを見て「これならまだ大丈夫そうだね」と胸をなでおろしました。
一度は「まだ時間もあるし、さっきの『金の湯』の足湯に戻って、もう少しのんびり温まろうか」と連れと話し、踵を返しかけました。しかし、何となく「人気店だし、急に混み始めるかも……」という胸騒ぎがして、数分後に再びお店の様子を伺いに戻ってみたのです。
すると、予感は的中。わずか数分の間に、すでに2組のお客さんが入り口前の待機席に座って開店を待っていました。「これはのんびりしていられない!」と直感し、私たちもすぐさま列に加わることに。



行列に並んだ甲斐あって、ついに開店の時間を迎え、「くつろぎ家」の暖簾をくぐりました。案内された店内は、外観から想像していた以上に歴史を感じさせる落ち着いた空間で、どこか懐かしい実家に帰ってきたような安心感に包まれます。
席に着くと、ほどなくしてお待ちかねの「釜飯」が運ばれてきました。こちらの釜飯は、注文を受けてから一釜一釜丁寧に炊き上げられる本格派。蓋を開けた瞬間に立ち上る白い湯気とともに、出汁の優しい香りが鼻をくすぐり、食欲を一気に刺激します。

有馬温泉の情緒と名湯、そして絶品の釜飯を堪能し、心身ともにすっかりリフレッシュしたところで、名残惜しくも温泉街を後にしました。再びバスに揺られて山を降り、夜の帳が下りた三ノ宮の街へと戻ります。
まずは、今回の旅の拠点としてお世話になった「レムプラス神戸三宮」へ。預けていた大きな荷物を受け取ると、フロントスタッフの丁寧な対応に、改めてこのホテルを選んで良かったと感じました。駅直結という利便性は、こうした移動の際にもその真価を発揮してくれます。
神戸の余韻を胸に、次なる目的地「万博エリア」へ
荷物を手に取り、次に向かうのは大阪・関西万博の会場近くに予約しておいた宿泊先です。今回の旅の大きな目的の一つである「万博」を翌日に控え、あえて会場に近いエリアへ移動しておくことで、翌朝のスタートをスムーズにする計画です。
三ノ宮から万博エリアへの移動は、神戸の洗練された夜景が遠ざかっていく寂しさと、明日体験する「未来」への期待感が入り混じる不思議な時間。連れと「明日はどのパビリオンから回ろうか」とスマートフォンのマップを眺めながら、電車に揺られました。

