昨日のサントリー登美の丘ワイナリーでのプレミアムな体験の余韻に浸りつつ、旅の最終日は甲府エリアをのんびりと観光してから東京へ戻ることにしました。
山梨県内には魅力的なスポットが点在しており、当初はいくつか候補を挙げていたのですが、いざ調べてみると甲府市内から距離がある場所も多く、移動時間を考えると少しタイメスケジュールがタイトになりそうです。そこで今回は、甲府からのアクセスも良く、山梨観光の定番中の定番である「桔梗信玄餅工場テーマパーク」へ足を運ぶことにしました。
お目当ては、やはり大人気の「工場見学ツアー」です。あの風呂敷包みを一つひとつ手作業で結んでいるという職人技を間近で見られるのは、何度見ても興味深いもの。山梨の銘菓として親しまれている信玄餅が、どのような工程で丁寧に作られているのかをじっくりと学び、旅の締めくくりにふさわしい充実したひとときを過ごすことができました。
山梨の伝統に触れる!桔梗信玄餅工場テーマパークで見学ツアー体験
3連休の最終日ということもあってか、桔梗信玄餅工場テーマパークは朝から驚くほどの活気に満ちあふれていました。連休の締めくくりに山梨観光を楽しもうという方々で、駐車場からショップの隅々に至るまで、どこを見渡しても人、人、人の波。まさに「山梨観光の聖地」と呼ぶにふさわしい賑わいぶりです。
小さなお子さんを連れたご家族から、私たちのような旅行客まで、幅広い層の人たちがこの場所に集まっていました。連休最終日となれば、普通なら「そろそろ帰路につこうか」と落ち着く時間帯もありそうなものですが、ここではそんな気配は微塵も感じられません。むしろ、この熱気こそが信玄餅というブランドが持つ、世代を超えた圧倒的な人気を証明しているようでした。
混雑してはいるものの、それだけ多くの人を惹きつける魅力がここには詰まっています。活気ある雰囲気の中で、山梨の定番スポットが持つパワーを肌で感じることができ、連休らしい賑やかな旅の思い出の一ページとなりました。

玄餅工場といえば、やはり多くの方が真っ先に思い浮かべるのが、あの伝説の「信玄餅詰め放題」ではないでしょうか。私も今回の訪問で、あわよくば挑戦してみたいと淡い期待を抱いていたのですが、現実はそう甘くありませんでした。
なんと、私が到着した頃にはすでに整理券の配布がすべて終了。スタッフの方に確認してみると、配布が終了したのは早朝の「5時30分」とのことでした。この早すぎる時間に、思わず「一体どれだけ早起きすればいいの……?」と驚きを通り越して呆然としてしまいました。
早朝5時半といえば、まだ日の出前のような時間帯です。その時間から行列ができ、整理券が完売してしまうという事実は、まさに信玄餅詰め放題の人気が「異次元」であることを物語っています。
残念ながら詰め放題には参加できませんでしたが、この「朝5時半の壁」を知ったことで、このイベントが山梨観光における一つの「極限アクティビティ」であることを身をもって実感しました。もし次回リベンジするなら、前夜から甲府に泊まり込んで気合を入れて挑むしかなさそうです。


工場の敷地内は、ただ製造ラインを眺めるだけの場所ではなく、まさに「テーマパーク」の名にふさわしい充実した施設がぎゅっと凝縮されています。工場の周りを歩いてみると、一息つけるレストランやおしゃれなカフェ、さらにはお財布に嬉しいアウトレットショップなどが軒を連ねており、あちこち目移りしてしまいます。
特に注目なのが、お菓子の詰め合わせや規格外の商品が驚きの価格で並ぶアウトレットコーナーです。ここでお得にお土産を手に入れつつ、歩き疲れたら併設のカフェで信玄餅をアレンジしたスイーツを堪能する、といった贅沢なハシゴも楽しめます。見学後の余韻に浸りながら、食事からショッピングまで一箇所で完結できてしまうこの便利さは、観光客にとって本当にありがたいポイントだと感じました。

工場のメインエリアへ一歩足を踏み入れると、そこには誰でも自由に見学できるオープンな空間が広がっていました。特別な予約や手続きをせずとも、大きなガラス越しに製造ラインの全貌を間近で眺めることができるようになっています。
訪れたのは日曜日でしたが、工場内では驚くほど多くの方々が活気に満ちた様子で働いておられました。休日の賑わいを支えるために、一つひとつの工程を丁寧かつ迅速にこなしていくその姿を目の当たりにし、心の中で「本当にお疲れ様です、ご苦労様です」と感謝の気持ちが自然と湧き上がってきました。
私たちが普段、何気なく手に取って美味しくいただいているあの信玄餅も、こうした現場の方々のたゆまぬ努力と献身的な手仕事によって支えられているのだと改めて実感します。ガラス越しに伝わってくる職人魂や現場の熱量は、単なる観光以上の深い感銘を与えてくれる、非常に見応えのある光景でした。

約10分ほどの工場見学ルートを終え、順路の最後に待ち構えているのが、お楽しみの「お土産コーナー」です。一歩足を踏み入れると、そこには視界を埋め尽くすほどの信玄餅が、まさに「山」のように高く積み上げられていました。
その圧倒的な陳列のボリューム感は、まさに圧巻の一言。見渡す限りお馴染みの風呂敷包みが並ぶ光景に、思わず「おぉ……!」と声が漏れてしまいそうになります。これだけ大量の信玄餅が一堂に会するシーンは、工場直結のテーマパークならではの醍醐味。
先ほどガラス越しに、職人さんたちが一つひとつ丁寧に包んでいた姿を見たばかりということもあり、山積みにされた一つひとつに作り手の温もりが宿っているように感じられました。自分用にはもちろん、家族や友人への贈り物として、どれを手に取ろうか迷ってしまうほど充実した、旅の締めくくりにふさわしい賑やかな空間でした。

山のように積まれた信玄餅の山を前に、今回私が手に取ったのは、少し特別な存在感を放っていた「桔梗信玄餅 極(きわみ)」です。
この商品の最大の特徴は、なんといっても容器そのものが「最中(もなか)」で作られていること。通常の信玄餅はプラスチックの容器に入っていますが、この「極」は入れ物まで丸ごと食べることができるという、非常にユニークでエコな一品です。以前から噂には聞いていたのですが、実際に目の当たりにするとその斬新なアイデアに惹かれ、興味本位で迷わず購入してしまいました。
お値段は3個入りで1,000円と、通常の信玄餅に比べれば少々プレミアムな設定ではありますが、その価値は十分にあります。蓋を開けると、香ばしい最中の香りがふわりと漂い、中にはお馴染みの餅ときな粉、そして黒蜜が。
実際に食べてみると、最中のサクッとした食感と、モチモチの信玄餅、濃厚な黒蜜が見事に調和して、通常のタイプとはまた一味違った贅沢な美味しさを楽しめました。「ゴミが出ない」という機能性だけでなく、味わいの面でもワンランク上の満足感を与えてくれます。自分へのちょっとしたご褒美や、話題性のあるお土産を探している方には、自信を持っておすすめできる逸品です。

残念ながら私自身は「朝5時半の壁」に阻まれ、詰め放題に挑戦することは叶いませんでしたが、会場では実際に詰め放題に熱中している参加者の方々の様子を間近で見ることができました。
その光景はまさに圧巻の一言。皆さん、少しでも多くの信玄餅を袋に収めようと、指先に全神経を集中させて必死に袋を伸ばし、隙間なく詰め込む姿には、思わず圧倒されるほどの熱気を感じました。
特に印象的だったのは、小さなお子さんたちも一生懸命に挑戦していたことです。真剣な表情で袋と格闘する子供たちの姿や、それを横でサポートするご両親の様子を見ていると、これは単なるお得なイベントというだけでなく、家族全員で知恵を絞りながら盛り上がれる、最高のアクティビティなのだと実感しました。
大人も子供も関係なく、一つの目標に向かって夢中になれる。そんな一体感のある光景を眺めているうちに、「次こそは絶対にあの輪の中に加わりたい!」というリベンジの気持ちがさらに強くなる、そんな賑やかで心温まるイベント風景でした。
お昼はほうとうを食す
山梨観光のグルメといえば、やはり外せないのが郷土料理の「ほうとう」ですよね。せっかく山梨に来たからには、本場の味を堪能せずには帰れません。
そこで、信玄餅の工場テーマパークから車を走らせること約10分。山梨県内に数多くの店舗を構え、県内外から絶大な支持を集める名店「甲州ほうとう 小作(こさく)」へ向かいました。工場からのアクセスも非常に良く、見学後のランチスポットとしてはまさに完璧なルートです。
お店に一歩足を踏み入れると、どこか懐かしく、温かみのある和の空間が広がっています。数あるメニューの中でも、やはり王道は「熟成かぼちゃほうとう」。運ばれてきた鉄鍋の中には、モチモチとした食感の極太麺とともに、ゴロゴロと大きなカボチャや季節の野菜がたっぷりと入っており、そのボリューム感に圧倒されました。
出汁の効いた秘伝の味噌が、素材の甘みを最大限に引き出しており、一口すするごとに体の芯から温まっていくのが分かります。工場見学での興奮を落ち着かせつつ、山梨の豊かな恵みを一気に味わうような、至福のランチタイムを過ごすことができました。

お昼時ということもあり、お店に到着すると駐車場はほぼ満車。入り口周辺には、すでに多くのお客さんで溢れかえっており、その熱気に圧倒されました。さすがは山梨を代表する名店「小作」です。
結局、席に案内されるまでには40分ほど待つことになりました。店内の待合スペースは順番を待つ人でぎっしりと埋まっており、入りきれなかった方々が店外の空気を感じながら並んでいる姿も一部見受けられました。これだけの行列ができるのは、やはり「ここでしか味わえない一杯」を求めて、県内外から多くのファンが集まっている証拠ですね。
待ち時間の間、漂ってくる味噌と出汁の香ばしい匂いが食欲をこれでもかと刺激してきます。40分という時間は決して短くありませんが、これから運ばれてくる熱々のほうとうを想像しながら待つのも、旅の醍醐味の一つかもしれません。
活気あふれる店内の雰囲気を肌で感じながら、期待に胸を膨らませて自分たちの番を待つ、そんな賑やかなランチタイムのひとコマでした。




私が頼んだのがきのこほうとう(2000円)。

連れが注文したのは、このお店の看板メニューでもある「熟成かぼちゃほうとう(1,400円)」。運ばれてきた鉄鍋を覗き込んで、まず驚いたのがその圧倒的なボリューム感です。一人前とは思えないほどのずっしりとした佇まいで、正直なところ「食べ切れるかな?」と少し不安になるほど、かなり食べ応えのある量でした。
ここで面白い発見だったのが、メニューの構成です。「かぼちゃほうとう」という名前から、かぼちゃが特別に大量投入されている姿を想像してしまいがちですが、実際にはこの「かぼちゃほうとう」こそが「小作」におけるスタンダードな土台になっているようです。
例えば「きのこほうとう」や「豚肉ほうとう」といった他のメニューを選んだ場合、このベースとなるかぼちゃほうとうに、さらにメインの具材が追加でたっぷりと盛り付けられるという仕組み。つまり、どのメニューを選んでも山梨らしいホクホクのかぼちゃはしっかりと楽しめつつ、さらに好みのトッピングが豪華になっていくイメージですね。
鉄鍋の中でじっくり煮込まれた太麺と、溶け出したかぼちゃの甘みが溶け合うスープ。その深い味わいに圧倒されながら、お腹も心もパンパンに満たされる大満足のランチとなりました。

