尾瀬国立公園への主要な玄関口として知られる「鳩待峠」。そのすぐ目の前に、2025年9月、星野リゾートが手がける新しいコンセプトの宿「LUCY 尾瀬 鳩待」が誕生しました。
尾瀬の自然をもっと身近に、もっと快適に楽しむ」を形にしたこの宿は、一歩足を踏み入れた瞬間から、これまでの山小屋や高原ホテルのイメージを覆す心地よい空間が広がっています。
今回は実際に宿泊してきた体験をレポート!客室の居心地や気になる設備、そしてここを拠点にした尾瀬散策の魅力まで、リアルな感想をたっぷりとお届けします。

立地とアクセス
尾瀬の散策拠点として便利な「LUCY 尾瀬 鳩待 by 星野リゾート」。
気になるアクセスですが、最寄りの「鳩待峠バス発着所」を下車してから歩いてたったの3分という驚きの近さです!重い荷物を持って長く歩く必要がないため、初めて尾瀬を訪れる方や、登山前後にゆっくり過ごしたい方にもぴったりのロケーションです。


宿の入り口には、パッと目を引く「LUCY」の看板が掲げられています。
初めて訪れる方でもこの看板が分かりやすい目印になってくれるので、迷う心配はありません。

宿の目の前には、「はとまちベース Cafe & Shop by 星野リゾート」があります。
ここは「LUCY」の夕食会場になっているのですが、日中は尾瀬を歩く前の準備スポットとして大賑わい!宿泊ゲストだけでなく、多くのハイカーたちが集まってギアを整えたり、作戦会議をしたりしています。
これから始まる大自然への期待感と心地よい活気に満ちあふれた、まさに尾瀬のベースキャンプのような特別な空間です。
館内
1F

館内に入るとすぐに受付があります。
気になる今回の宿泊料金ですが、4人部屋の利用で、1人あたり「夕食付き・13,000円」でした!星野リゾート系列のクオリティとこの立地を考えれば、かなり大満足のコスパです。
なお、こちらのプランにはもともと朝食が付いていません。ですが、尾瀬の朝は早いので、自分のペースに合わせて売店で行動食を買っておいたり、早朝からお弁当を持って出発したりできるので、むしろこのシンプルさがハイカーにはありがたいスタイルだと感じます。
シャワーはチェックアウト当日の14時まで利用可能となっています!
つまり、「早朝から尾瀬の散策に出かけ、お昼頃に帰ってきてからサッパリ汗を流して帰る」なんて贅沢な使い方ができちゃいます。これはアクティブに動きたいハイカーにとって本当にありがたいサービスですよね。
ひとつだけ注意したいのが、タオルは自分で用意しておく必要があるという点。帰りのシャワー用タオルを1枚、忘れずにリュックに残しておきましょう!

館内はフロアごとに機能が分かりやすく分かれています。
まず1階には、乾燥室やカフェテリア、ロッカーといった、山歩きの前後に嬉しい便利な設備が集約されています。 そして、ゆっくり休むための2階フロアに、客室とシャワー、お手洗いが完備。

1階にあるロッカーは全部で36個も用意されているので、数にもかなりの余裕があります。
尾瀬の朝は早いので早朝に出発される方が多いと思いますが、ここに大きな荷物を預けてチェックアウトを済ませてしまえば、身軽な状態でいざ尾瀬の大自然へ出発できます!

共有スペースのカフェテリアは、嬉しい24時間営業(終日利用可能)となっています。
尾瀬の朝は早いので、夜が明ける前の超早朝にここで準備を整えたり、荷物の整理をしたりするのにも非常に便利です。自分のスケジュールに合わせて、いつでも好きなタイミングでホッと一息つける、ハイカーにとってオアシスのような空間です。

売店では、手軽に食べられるパンやカップラーメンなどが販売されています。
お値段は街なかに比べると少し高めの「山小屋価格」ですが、標高の高いこの場所まで物資を運んでもらえるありがたみを考えれば、納得のプライスです。
万が一、食料を買い忘れてしまっても現地で調達できる安心感は抜群!「少しでも旅費を抑えたい」という方は、事前に麓(ふもと)のコンビニなどで用意して持参するのもおすすめですよ。

もちろん、お食事だけでなくドリンク類(飲み物)もバッチリ販売されています!

ウォーターサーバーが設置されていますので、持参したマイボトルやハイドレーションに、ここで冷たくて美味しいお水をパンパンに補給してから尾瀬の散策へ出発できます。わざわざ重い水をたくさん買って持参したり、現地でお金を払って買い足したりする必要がないので、お財布にも優しいです。

カフェテリアや売店でのお会計は、完全セルフシステム(自動精算)になっていました!

1階にある乾燥室は、スペースが十分に広くゆったりとした造りになっています。
天気が変わりやすい尾瀬では、雨や霧でウェアや靴が濡れてしまうことも日常茶飯事。これだけ広い乾燥室があれば、他の宿泊ゲストと重なってもスペースを気にせず、濡れたギアをしっかりと乾かすことができるので本当に安心です。
2F

階段を上がった2階フロアには、シンプルで落ち着いた客室がずらりと並んでいます。

気になるお部屋タイプですが、個室は「2人部屋」と「4人部屋」がそれぞれ用意されています。
ちなみに、今回私たちが利用した4人部屋は館内に全部で3部屋ありました。

ドミトリー(相部屋)のお部屋を少し覗かせてもらいました!
「LUCY」には快適な個室だけでなく、こうして一人旅やコストを抑えたいハイカーに嬉しいドミトリータイプも用意されています。チラッと見えたお部屋はとても清潔感があり、秘密基地のようなワクワクする空間が広がっていました。

気になるシャワールームですが、男女それぞれに各3つずつ完備されていました。
今回の滞在では、タイミングが良かったのか他のお客さんと利用時間が被ることもなく、待ち時間ゼロで非常に快適に利用することができました!山小屋のシャワーというと混雑が心配になりますが、これならストレスフリーです。
嬉しいことにドライヤーもしっかり用意されているので、髪が長い方でも湯冷めすることなく、サッパリと気持ちよく過ごせますよ。
客室(4人部屋)

こちらが今回宿泊した4人部屋の写真です!
お部屋に入ってまず驚いたのが、とにかくコンセントがたくさん設置されていること。 スマホはもちろん、カメラのバッテリーやモバイルバッテリーなど、充電したいガジェットが多い現代の旅において、コンセントの奪い合いにならずに全員が同時に充電できるのは本当に嬉しいポイントです

室内は機能的な2段ベッドが設置されたレイアウトになっています。
「2段ベッドだと狭そう…」と思うかもしれませんが、天井高やスペースにゆとりがあるため圧迫感はなく、寝心地も抜群。それぞれの枕元に先ほどのコンセントやライトが揃っているなど、限られた空間を最大限に快適に過ごせる工夫が詰まっていました。

気になる上のベッドの様子がこちらです。
嬉しいことに、上の段のスペースにも独立したライトと充電器(コンセント)がしっかりと付いています。

こちらはお部屋の窓から見渡した外の景色です。
ちょうど夕暮れ時、この日のトレッキングを終えた宿泊客や立ち寄りの観光客の皆さんが、すぐ向かいにある「はとまちベース Cafe & Shop by 星野リゾート」で足を休めていました。

宿にはバスタオルと歯ブラシがしっかりと付いているため、洗面まわりの最低限のアイテムは持参しなくても大丈夫です。
一方で、パジャマなどのナイトウェアは用意されていないので注意が必要です。
夕食

こちらの宿の夕食会場は、お隣の「はとまちベース Cafe & Shop by 星野リゾート」になります。
注意点として、夕食の時間は17時からの1枠しか用意されていないため、宿泊される皆さんが同じタイミングで一斉に席につく形になります。 夕方にチェックインされる予定の方は、時間に遅れないよう少し余裕を持って行動するのがおすすめです。

夕食をいただくスペースは、お土産グッズなどが並ぶ売店コーナーのちょうど奥のエリアにあります。
奥にはしっかりとした椅子とテーブルがセッティングされており、こちらでご飯をいただく形になります。

ちなみに、夕食と一緒にドリンクを楽しみたい方は、席につく前に事前に購入しておく必要があります。
嬉しいことに、ビールを注文するとちゃんとしたグラスに注いで出してくれるんです!

売店で購入できる缶ビールは、現地調達ということもあって少し山小屋価格になっています

こちらの食事は、カウンターに並んで順番に配膳してもらう食堂のようなスタイルになっています。
自分のトレイを受け取って席に着くのですが、嬉しいことにご飯のおかわりは自由となっています。

今回私たちがいただいた、当日の夕食メニューがこちらになります。

この日のメインとして登場したのは、「鯖の焼きひたし」と、目にも鮮やかな「半熟卵の揚げ出し」です。
どちらも丁寧に作られていることが伝わる贅沢な味わいで、トレッキングで疲れた身体にしみじみと染み渡る美味しさでした。

セットになっている豚汁ですが、これが想像以上に具だくさんで量もたっぷり!
大ぶりの大根や大きなお豆腐など、存在感のある具材が贅沢に使われているのが特徴です。
天体観測
17時半ごろに夕食を終えて外へ出ると、この時間帯はまだ十分に明るい状態でした。しかしそこから時間はあっという間に進み、19時を迎えるあたりで完全に陽が沈んで暗くなります。

夜のお楽しみといえば、やっぱり山の上の天体観測ですよね。外へ出てみると、期待通り息をのむほど美しい星空を仰ぎ見ることができました。
望遠鏡の貸し出しサービスも行われていたため、私たちも夜空のロマンを求めて挑戦してみることに。 望遠鏡を使いこなすには、ファインダーを「まずは月」に合わせて位置を調整するのが基本のステップらしいのですが、この時は肝心の月が雲に隠れていたのか見つからず……。
設定の手がかりを失ってしまい、操作に手こずっているうちに結局何も見られないまま諦める形になってしまいました。

望遠鏡は諦めましたが、代わりにiPhone 16 Pro Maxのカメラを夜空に向けて、試しに撮影を試みてみました。
最新機種のナイトモード(夜間撮影機能)の威力は圧倒的で、肉眼では捉えきれなかった小さな星々まで、目で見ている以上に鮮やかで綺麗に写し出すことができたんです。
朝食
翌朝の食事についての情報です。基本プランに朝食は用意されていませんが、館内で「彩りいなり寿司」を事前に購入することが可能となっています。

「山の朝は早いから、出発前にサクッと食べられるものが欲しい」という方に特におすすめのメニューです。
この「彩りいなり寿司」は、1パック800円という価格で販売されており、小ぶりのいなり寿司が5つセットになっています。

5つの味を少しずつ楽しめるのが魅力で、朝からペロリと食べられるちょうどいいボリューム感です。同行者とシェアして食べるのにもぴったりのサイズ感なので、翌朝の朝食代わりにぜひチェックしてみてくださいね。
まとめ
「LUCY 尾瀬 鳩待 by 星野リゾート」の宿泊体験レポートをお届けしました。
最寄りのバス発着所から歩いて3分という抜群の立地はもちろんのこと、館内はどこを見ても清潔で、かゆいところに手が届く機能的な工夫が満載。初めて尾瀬に泊まる方はもちろん、これまでの山小屋の設備に少し不便さを感じていたベテランハイカーの方にも、ぜひ一度体験してほしい快適さです。
夜の天体観測で望遠鏡に苦戦したのも、今となっては旅の良いスパイス。最新のスマホを片手に眺めたあの星空は、きっと一生忘れません。朝食の「彩りいなり寿司」をお供に、早朝から身軽に尾瀬の木道を歩き出す瞬間は、この宿に泊まったからこそ味わえる贅沢な時間の使い方です。
尾瀬の美しい自然をもっと身近に、そして何より快適に楽しめる「LUCY 尾瀬 鳩待」。次のシーズンには、あなたもここを拠点に、まだ見ぬ尾瀬の絶景を探す旅に出かけてみませんか?

