GWの大型連休を利用して、以前からずっと訪れてみたいと考えていたベトナム、カンボジア、そしてクアラルンプールを周遊してきました。
今回の旅先を決めるにあたっては、単純な「観光」という目的以上に、私自身の中に大きな動機がありました。というのも、私の職場にはベトナム出身のメンバーが多く、日頃から彼らの仕事に対する姿勢や高いスキル、そして何よりその人間性に深く敬意を抱いてきたからです。
彼らと接する中で、いつも話題に上るのが「ベトナムという国の爆発的な経済成長」と「エネルギーに満ちた国民性」です。これほどまでに優秀で、勤勉で、かつ未来へ向かって突き進む人々を育む国は一体どんなところなのだろうか? 自分の目で見て、その空気を肌で感じてみたいという知的好奇心が、今回の旅のメインエンジンとなりました。
そこで、せっかくのGWであれば近隣諸国も視野に入れようと計画を練り、ベトナムを軸足にしつつ、歴史的・文化的に全く異なる側面を持つカンボジアと、多民族都市として独自の発展を遂げるクアラルンプールを旅程に組み込みました。
予約
航空券は「比較」で探し、「公式サイト」で予約する
まず、航空券を探す際の相棒は、やはり定番の「スカイスキャナー」です。膨大なフライトスケジュールの中から最安値や最適なルートを一括で比較できるため、情報を集めるためのコストを最小限に抑えることができます。旅程を組む際、まずはこのツールで相場を把握するのが私のルーティンです。
しかし、ここからが少しこだわりのポイント。最安値を見つけたとしても、私は必ず「航空会社の公式サイト」へ直接アクセスし、そこから予約を完了させるようにしています。
なぜわざわざ手間をかけるのか。それは、万が一の遅延やキャンセル、旅程変更が発生した際、航空会社の公式サイトから予約しておけば、直接のサポートが受けやすく、トラブル対応が非常にスムーズだからです。代理店経由だと返金手続きが複雑化することもありますが、公式サイトならそのリスクを軽減できます。「安心」という保険料を、手間でカバーしているような感覚ですね。
荷物は「持たない」ことが、最高の節約術
今回の周遊のように、格安航空(LCC)を多用する旅では、コスト意識が不可欠です。LCCはチケット代が安い分、荷物の預け入れや座席指定などで細かく料金が加算されていきますよね。
そこで私が徹底しているのが、「手荷物のみで移動する」というスタイルです。
衣類を厳選し、必要なガジェットをコンパクトにまとめることで、預け入れ荷物のオプションは一切追加しません。この「オプションなし」を選択することで、航空券代を極限まで安く抑えることができます。
さらに、荷物を少なくすることは金銭的なメリットだけでなく、旅の機動力も劇的に変えてくれます。空港に到着しても、重いスーツケースを預ける行列に並ぶ必要もなければ、到着後にターンテーブルで荷物が出てくるのを待つ時間もゼロ。飛行機を降りたらすぐにゲートを駆け抜け、次の目的地へ向かうことができる。このスピード感こそが、限られたGWの時間を最大限に有効活用するための「大人の旅のスキル」だと考えています。
| 成田→ハノイ | ベトジェットエア | 61,715円 |
| ハノイ→シェムリアップ | ベトジェットエア | 18,974円 |
| シェムリアップ→クアラルンプール | エアアジア | 24,868円 |
| クアラルンプール→羽田 | エアアジア | 52,335円 |
航空券の予約ミス
今回のベトナム旅行、最初のハードルは意外なところからやってきました。成田からハノイへ向かうためのベトジェットエアの航空券。GWのピーク時期ということもあり、友人に予約を代行してもらったのですが、予約完了メールを眺めていて、背筋が凍りつくようなミスが発覚したのです。
「名前の逆転」という冷や汗モノのトラブル
友人が入力してくれた予約情報。私の名前は正しかったのですが、なんと友人の名前が「姓名(ラストネームとファーストネーム)」で逆転して入力されていたのです。
航空券の予約において、氏名の誤りは命取り。ネット上には「格安航空(LCC)の場合、名前のミスは即チケット無効」「一度キャンセルして、その時の高い運賃で取り直すしかない」といった恐ろしい情報が溢れています。一瞬、「せっかくのGW旅行が、このミス一つで台無しになるのか……?」と、文字通り血の気が引く思いでした。
パニックにならず、公式サポートへ直行
しかし、ここで焦って何度も予約をいじったり、勝手に放置したりするのは悪手です。私はすぐさま冷静になり、航空会社の公式サポートへ連絡を取ることにしました。
ベトジェットエアには日本の連絡先も存在しましたが、今回のケースはメールでの問い合わせが必須ルートでした。英語でのやり取りに不安がよぎりつつも、必要な情報を整理して問い合わせフォームへ送信。まさに「待つしかない」数時間の焦燥感は、旅の準備期間の中で最も心拍数が上がった瞬間だったかもしれません。
結果:3,000円の授業料で危機を回避
結論から言えば、3,000円の手数料を支払うことで、無事に名前を修正してもらうことができました。
あんなにヒヤヒヤしたのに、解決してみれば「3,000円」という妥当なコストで済んだのです。もしパニックになって闇雲に操作したり、諦めて放置していたら、航空券代そのものが無駄になっていたはずです。
今回のトラブルを通じて、改めて学んだ教訓は3つです。
- 予約は可能な限り自分でする(あるいは最終確認を徹底する) 信頼できる友人であっても、入力の習慣や癖は異なります。お金が絡む予約作業は、最後は必ず自分でチェックするべきです。
- ミスに気づいたら即座に公式へ ネットの情報に振り回されず、まずは航空会社の公式サポートへ連絡するのが正解です。
- LCCでも意外と柔軟に対応してくれる場合がある 「LCCだからダメだ」と思い込まず、まずは交渉の余地を探ること。丁寧な手続きさえ踏めば、道は開けるものです。
皆さんも航空券予約の際は、くれぐれも「氏名の入力順」に注意してくださいね。特に周遊旅行など複雑な旅程を組む際は、準備万端で臨むのが、最高の旅を楽しむための第一歩です!
成田からハノイへ
16時発の成田便に無事搭乗し、次なる目的地であるベトナム・ハノイへと向かいました。

機内でのんびりと過ごしているうちに、気づけば約5時間半のフライトもあっという間。窓の外に広がる景色を眺めながら、定刻通りに無事ハノイ・ノイバイ国際空港へと到着することができました。
イミグレーション
到着した喜びも束の間、目の前に広がっていたのはイミグレーション(入国審査)の大行列でした。

この列は本来プライオリティ専用のようですが、優先利用者がいないタイミングを見計らって一般の乗客もスムーズに案内してくれます。さらに驚いたのがその体制。他の列はスタッフ1人で淡々と処理しているのに対し、なぜか一番左の列だけは4人体制で一気にさばいてくれるという謎の(?)高効率。

その甲斐あって、大混雑に見えたイミグレーションも、結果的には20分ほどで無事に通過することができました。
両替
一般的に「空港の両替はレートが悪い」というイメージがありますが、ここハノイに関しては少し事情が異なるようです。

実は、ノイバイ国際空港内の両替所は、市内の銀行や街中と比べても遜色ないほど、比較的良いレートで取引されています。手数料や手間を考えると、わざわざ市内の金券ショップを探し回るより、到着してすぐに空港で済ませてしまうのが一番スマートで、結果的にお得だと感じました。

今回は、当面の交通費やちょっとした買い物に備えて、ひとまず5,000円分だけを両替してみることにしました。
手元に戻ってきたのは、なんと775,000ドン。
空港からハノイ市内へ
ハノイに降り立ったのは、20時ぐらい。ここからいよいよ市内中心部へと移動を開始します。

今回、空港からの足として選んだのは、東南アジア旅行の強い味方「Grab」です。日本にいるうちにアプリのインストールとクレジットカードの登録を済ませておいたおかげで、不慣れな土地でも配車は非常にスムーズ。ぼったくりの心配もなく、安心して目的地まで向かうことができました。
ブルマンハノイホテル
宿泊先は、市街地の利便性が高い「プルマン ハノイ(Pullman Hanoi)」をセレクト。実はここを選んだのには明確な理由があります。それは、明日参加予定のツアーの「無料ピックアップ対象リスト」に入っていたから。朝の集合場所を気にせず、ホテルのロビーで待つだけで良いのは大きなメリットです。

ハノイ観光
ハロン湾ツアー
ハノイといえばハロン湾。今回ツアーでハロン湾クルーズを満喫してきました。

ハノイ散策
翌日、次なる目的地であるカンボジアのシェムリアップへ向かうフライトの時間まで、ハノイ市内の主要な観光名所を効率よく巡ってきました。

両替
事前にネットで口コミや評判をリサーチしておいた、お目当ての両替所へ向かいました。今回は少額の4,000円分だけを現地の通貨に替えてみたのですが、驚いたのはそのレートの良さです。

実際に計算してみたところ、手数料はわずか50円ほど。海外旅行では両替場所によってレートが大きく左右されますが、ここはかなり良心的で、事前のリサーチが功を奏した形となりました。
トレインストリート
無事に両替を済ませて軍資金を手に入れた後は、ハノイ観光の代名詞ともいえる人気スポット「トレインストリート」へと向かいました。

ここは、現役で使われている線路のすぐ脇にカフェや民家が所狭しと並ぶ、世界でも類を見ない不思議なエリアです。実際に線路の上に立ってみると、日常と非日常が混ざり合った独特のノスタルジックな雰囲気に包まれます。電車が目の前を通り過ぎるスリルと、ハノイらしい活気あふれる街並みの両方を肌で感じることができ、一歩足を踏み入れた瞬間に一気に気分が盛り上がってきました。

線路が目の前に迫る絶好のロケーションにあるカフェを見つけ、そこでお目当ての電車がやって来るのをじっくりと待つことにしました。

手元には、ベトナムを代表するローカルフードの「フォー」と、キンキンに冷えた「ビール」という最高の組み合わせ。線路脇の特等席で、街の喧騒をBGMにしながら喉を潤す時間は、まさに至福のひとときです。「次はいつ電車が通るのかな?」と時刻表を気にしつつ、のんびりとハノイらしい空気感に浸りながら待つ時間さえも、旅の贅沢なスパイスのように感じられました。

いよいよ電車の通過時刻が近づくと、それまで静かに待っていた周囲の空気が一変。カフェにいた観光客たちが一斉にスマートフォンやカメラを構え、辺りは熱気に満ちた「撮影タイム」へと突入しました。
線路ギリギリを巨大な列車が通り過ぎていくその瞬間は、想像以上の迫力!誰もがベストショットを収めようと夢中でシャッターを切っており、その一体感も含めてトレインストリートならではの光景です。私もカメラを構えながら、目の前を轟音とともに駆け抜けていく電車のスリルと、ハノイらしいエネルギッシュな一瞬をしっかりと記録に残すことができました。
まとめ
今回のハノイ・ハロン湾を巡る旅を振り返ってみると、まさに「ベトナムの静と動」をダイレクトに肌で感じることができた、最高に濃密な時間でした。
世界遺産・ハロン湾での神秘的な洞窟探検や、水面ギリギリを漕ぎ進むシーカヤック、そして階段を登りきった先に待っていた圧倒的なパノラマビュー。自然が造り上げた壮大なスケールに圧倒されたかと思えば、ハノイ市内では線路脇の特等席でビールを片手に電車の通過を待つという、刺激的でノスタルジックなひとときを過ごすことができました。
14時スタートという少し遅めのハロン湾観光でしたが、終わってみれば時間の短さを全く感じさせないほど充実しており、事前のリサーチのおかげで両替もスムーズに済ませるなど、効率よく、かつ深く楽しめた旅となりました。
次なる目的地は、カンボジアのシェムリアップ。ベトナムで得た充実感を胸に、さらに新しい景色を求めて旅を続けます。ハノイでの最後の一瞬まで遊び尽くしたこの経験は、きっと次の国での冒険にも良いリズムを与えてくれるはずです。


