【旅行記】重慶でパンダと火鍋を堪能

重慶の旅も前半が終わり、後半ではツアーなどに参加したので、その旅をレポートします。

目次

武隆の日帰り観光ツアー

この日は朝から重慶武隆の日帰り観光ツアーに参加してきました。

ツアー終了後は夜の重慶へ!お目当てのローカルフードを求めて

充実した武隆観光を終え、専用車でホテルのロビーまで送り届けてもらいました。長距離移動の疲れがあり、帰りはみんな寝ていましたが、夜の重慶の活気を目にすると、じっとしてはいられません。「せっかくなら、観光客向けではない本場のローカルフードを食べてみたい!」と思い立ち、再び夜の街へと繰り出すことにしました。

ネットで見つけた、路地裏の「絶品餃子」を目指して

今回のお目当ては、事前にネットでリサーチして気になっていた餃子の専門店です。 重慶といえば火鍋が有名ですが、地元の人たちが日常的に通う「安くて旨い店」を探すのも旅の醍醐味。地図アプリを頼りに、大通りの喧騒から少し離れた、生活感の漂うエリアへと歩みを進めます。

活気あふれる店内で、地元の日常に混ざる

たどり着いたお店は、まさに「ローカル」という言葉がぴったりの雰囲気。飾り気のないテーブルと椅子が並び、地元の常連客らしき人々で賑わっていました。

言葉が通じるか少し緊張しましたが、今はスマホの翻訳アプリやネットの写真を見せればなんとかなる時代。周囲のテーブルに運ばれてくる美味しそうな湯気に期待を高めながら、目当ての餃子を注文します。日本と同じスマホでオーダーできるシステムでしたので、写真を見て注文したいものがオーダーすることができ便利でした。

奇をてらわない、実直な「普通に美味しい」が身に染みる

運ばれてきた餃子を一口食べて出た感想は、「あぁ、普通に美味しい……」という、どこかホッとするような一言でした。

世界遺産の圧倒的なスケールに驚き、昼食では中国らしい豪快な大皿料理に度肝を抜かれた一日。五感をフル活用した旅の締めくくりに求めていたのは、こうした気取らない、日常に根付いた確かな味だったのかもしれません。

毎日でも食べられそうな、飽きのこない味

その餃子は、特別な高級食材を使っているわけでも、驚くようなスパイスが効いているわけでもありません。ですが、皮のモチモチとした食感と、噛むほどに広がる豚肉の甘み、そして野菜のシャキシャキ感。そのバランスが絶妙で、箸が止まらなくなります。

華やかな観光客向けの料理も良いですが、地元の人たちが仕事帰りにふらっと立ち寄って食べるような、この「普通に美味しい」レベルの高さこそが、重慶という街の層の厚さを物語っているようでした。

まるでデリバリー拠点!店内で食べるのが「少数派」という驚き

美味しい餃子に舌鼓を打つ一方で、見ていて非常に興味深かったのが、中国におけるデリバリー(外売)文化の圧倒的な普及ぶりです。

日本では「お店で食べる」のが主流で、デリバリーはその延長線上にあるイメージですが、この店では全く逆。「店内で座って食べているのは自分たちくらい」という状況で、客席よりも入り口付近の方が遥かに活気に溢れていました。

絶え間なく訪れる「外売」の波

私たちが食事をしている間も、お店の入り口には次から次へとデリバリー専用のヘルメットを被った配達員(外売小哥)たちがやってきます。

  • スマホで番号を確認し、慣れた手つきでパッキングされた袋を手に取る。
  • すぐにバイクに飛び乗り、夜の街へと消えていく。
  • その数分後には、また別の配達員がやってくる。

その光景は、もはや飲食店というよりも「デリバリーの出荷拠点」といった方がしっくりくるほどのスピード感。ネットで注文し、自宅やオフィスで食べるのが、重慶の人々にとっての「当たり前の日常」であることを肌で感じました。

現代中国のエネルギーを肌で感じる

ひっきりなしに鳴り響く注文受付の通知音と、キビキビと動く店員さん、そして風のように現れては去っていく配達員たち。 静かに落ち着いて食事をする……という雰囲気ではありませんでしたが、その「止まらない流れ」の中にいると、今の中国が持つ凄まじいエネルギーを分け与えられたような気がします。

観光地で見せる「歴史的な顔」とはまた違う、デリバリーというIT技術が完全に溶け込んだ「合理的な顔」。ローカルな餃子屋さんの片隅で、図らずも今の中国のリアルな姿を観察できた、非常に面白いディナータイムとなりました。

夜の散歩のお供に。コスパ最強の「蜜雪冰城(MIXUE)」でタピオカを飲む

美味しい餃子でお腹を満たした後は、少し街を散策。夜風に吹かれていると、ふと甘いものが欲しくなりました。そこで向かったのが、真っ赤な看板と雪だるまのキャラクターが目印の「蜜雪冰城(MIXUE)」です。

中国全土で愛される、圧倒的な人気店

中国を歩いていると、本当にどこにでも目にするこのお店。「中国で最も店舗数が多い」と言われるのも納得の普及ぶりで、若者から家族連れまで、常に人だかりが絶えません。

何より驚くべきは、その圧倒的なコストパフォーマンスです。 他の有名チェーンと比べると蜜雪冰城はなんとその半分以下の価格帯。日本円に換算しても「えっ、こんなに安くていいの?」と二度見してしまうほどの安さですが、味もしっかり美味しいのが人気の秘密です。

重慶の光と影。夜の散歩で見つけた「二つの中国」

タピオカを片手に、夜の重慶を再び歩き始めました。 少し歩みを進めるごとに、この街が見せる表情が目まぐるしく変わることに驚かされます。そんな散策の途中、ふと足を止め、思わずシャッターを切った場所がありました。

時代に取り残された「古」と、未来を照らす「新」

視界の手前にあるのは、年季の入った、どこか寂しげな古い建物。人々の生活の息遣いが染み付いたその壁は、暗がりに沈み、時代の移り変わりを静かに耐え忍んでいるように見えました。

しかし、そのすぐ奥に目を向けると、景色は一変します。 そこには、天を突くようにそびえ立つ最新鋭のビル群が。圧倒的な光量を放つライトアップが夜空を白く染め上げ、眩いばかりの輝きを放っています。その照明の強さは、手前の古い建物の影をより一層深く際立たせているようでした。

まるでサイバーパンクの世界。解放碑の商店街で異空間に迷い込む

夜の散歩の終着点に選んだのは、重慶のへそとも言える繁華街「解放碑(かいほうひ)」。 一帯に広がる商店街に足を踏み入れた瞬間、そこには想像を超えた光の世界が広がっていました。

圧倒的な光に包まれる「不夜城」

見上げるほどの高層ビル群が、壁一面を巨大なスクリーンに変えて色彩豊かな映像を映し出し、通りを埋め尽くす店舗の看板が色とりどりのネオンで競い合うように輝いています。

その電飾の数と光の強さは、夜だということを忘れさせるほど。 眩いばかりの光が地面のタイルに反射し、行き交う人々のシルエットを鮮やかに浮き上がらせる光景は、まるでSF映画や近未来のサイバーパンクの世界に迷い込んでしまったかのような錯覚に陥ります。

エスカレータからの写真も映えています。

重慶3日目:川の対岸にそびえる「銀行」の牙城に驚く

武隆の興奮も冷めやらぬ翌日、今日は重慶の市内をゆっくりと散策することにしました。 長江(ちょうこう)と嘉陵江(かりょうこう)の二つの大きな川が合流するこの街では、川沿いの景色がその都市のエネルギーを象徴しています。

視界を埋め尽くす「銀行」の文字

川べりに立って対岸を眺めてみると、そこには天を突くような超高層ビルが文字通り林立していました。しかし、よく見てみると面白いことに気づきます。

ビルの最上部や壁面に掲げられた巨大な看板。そのほとんどに「〇〇銀行」という文字が並んでいるのです。

「工商銀行」「建設銀行」「農業銀行」……。 日本でもお馴染みの名前から、聞いたこともないような地方銀行まで、右を見ても左を見ても銀行だらけ。これほどまでに密集していると、「重慶にはそんなにたくさんの銀行が必要なの?」と、思わず純粋な疑問が湧いてくるほどです。

重慶の朝はここから。名物「重慶小麺」でエネルギーチャージ!

旅の朝は早く、まだ街が完全に目覚める前から行動開始です。せっかく重慶にいるのなら、朝食は迷わず地元の人々に混ざって、あの名物を食べに行こうと決めていました。

地元の人々に愛される「重慶小麺」の専門店

向かったのは、朝早くから活気あふれる**重慶小麺(チョンチンシャオミェン)**の専門店。 「重慶小麺」とは、コシのある麺にピリ辛の麻辣(マーラー)スープを合わせた、重慶市民にとってのソウルフードです。店内には、仕事や学校へ行く前にさっと麺を啜る地元の人たちの姿があり、朝からこの街の力強い食文化を肌で感じることができます。

見た目に反する驚きの味。食わず嫌いを後悔した「重慶小麺」の真実

運ばれてきた器を見て、正直なところ一瞬たじろぎました。 スープは真っ赤に染まり、いかにも「激辛」を象徴するようなそのビジュアル。重慶といえば火鍋に代表される激辛文化の本場ですから、「朝からこれを完食できるだろうか……」と不安がよぎります。

「激辛」のイメージを覆す、まろやかな旨味

ところが、意を決して一口啜ってみると、良い意味で期待を大きく裏切られました。 「……あれ、全く辛くない!」

見た目のインパクトからは想像もつかないほど、味のトーンは穏やか。辛さという刺激よりも、出汁の旨味やナッツのような香ばしさ、そして豊かなコクが口の中に広がります。もちろんスパイスの香りはしっかりしているのですが、舌を刺すような痛みはなく、むしろ食欲をどんどん掻き立てるような深みのある味わいでした。

昼食後訪れたのが、三峡博物館です。

貸切状態のランチタイム?中国のレストランで出会った不思議な魚料理

お腹も空いてきたところで、お昼ごはんのお店を探します。今回入ってみたのは、魚料理がメインと思われるレストラン。しかし、一歩足を踏み入れた瞬間に、ちょっと面白い光景が待っていました。

突然の「お仕事モード」発動!

お店に入ると、そこには誰一人としてお客さんの姿がありません。 代わりに目に飛び込んできたのは、客席に座り込んでリラックスし、楽しそうにお喋りに花を咲かせている店員さんたちの姿でした。「お喋りタイム」の真っ最中だったようです(笑)。

ところが、私たちが店に入ったことに気づいた瞬間、全員が「ハッ!」とした表情で一斉に立ち上がり、急いで準備に取り掛かり始めました。 そのあまりの見事な切り替えに、思わず苦笑い。こうした自由な雰囲気も、今の中国のローカル店ならではの面白さです。

謎の「魚しゃぶしゃぶ」を堪能

運ばれてきたのは、薄くスライスされたお魚。 これを熱々のスープにくぐらせていただく、いわば「魚のしゃぶしゃぶ」スタイルです。正直なところ、何の魚なのかはよく分かりませんでしたが(笑)、味の方は「まあまあ」といったところ。驚くほど絶品というわけではありませんが、地元の日常的な味を楽しめた気がします。

「パンダ詣」へ!重慶動物園ののんびりした午後

賑やかな昼食を終えた後は、各自別行動をすることにしました。 私のお目当ては、中国に来たからには絶対に外せない、国民的アイドル・ジャイアントパンダです。

重慶動物園は、実は隠れた「パンダの聖地」。広大な敷地の中に複数のパンダ館があり、かなりの数のパンダが飼育されていることで有名です。都市部からタクシーで30分ほどのところにありました。

癒やしのパンダタイム

園内に一歩足を踏み入れると、午前中の都会の喧騒が嘘のように、のんびりとした時間が流れていました。 パンダたちはというと、ちょうどお昼寝タイムだったり、夢中で竹をかじっていたりと、実に自由奔放。笹をバリバリと食べる音まで聞こえてきそうな距離感で、その愛くるしい仕草を眺めているだけで、これまでの旅の疲れがスッと消えていくようでした。

可愛い。見れたパンダは5頭ぐらいでした。

10分間の至福。笹を食べる音に癒されて

目の前のパンダは、周りの喧騒なんてどこ吹く風。 どっしりと座り込み、両手で器用に笹を掴んでは、バリバリ、ムシャムシャと一心不乱に食べ続けています。

その無防備で愛くるしい姿に、気づけば10分ほどその場を動けず、じーっと見入ってしまいました。 ただ笹を食べているだけなのに、どうしてこれほどまでに心が洗われるのでしょうか。咀嚼する一定のリズム、ふかふかそうな毛並み、そして時折見せる満足げな表情……。

最終夜のリベンジ。「ガラガラの百貨店」で最高の一杯を求めて

夜、再び集合した私たちは、重慶の夜を締めくくる最後の夕食へと向かいました。 訪れたのは、立派な外観の百貨店。レストラン街なら間違いなかろうと足を踏み入れたのですが、そこで目にしたのは耳を疑うほどの静けさでした。

驚愕の光景:誰もいないレストラン街

広々としたフロアに並ぶ数々の飲食店。しかし、どのお店を覗いてもお客さんの姿がほとんどありません。「夜の書き入れ時なのに、こんなにガラガラで大丈夫なの?」と、こちらが心配になってしまうほどの静まり返り方。昨日の賑やかな商店街との落差、そして中国経済の現状を肌で感じるような、少し異様な光景に驚愕してしまいました。

「火鍋」の真実を確かめたい

そんな中、私たちが選んだのは、あえて少し高級感の漂う火鍋店でした。 実は初日に食べた火鍋が、正直なところあまり美味しいとは思えず……。「もしかして、お店選びを間違えただけでは?」「ちゃんとしたお店で食べれば、本当の美味しさがわかるはず!」という、リベンジの気持ちがふつふつと湧いてきたのです。

豪華な個室と静まり返る店内。火鍋の湯気の向こうに見えた「中国の今」

「今夜こそは、本当の火鍋の味を知りたい」 そんな決意で私たちが足を踏み入れたのは、入り口からして豪華な佇まいの火鍋店でした。

案内されたのは、プライベート感あふれる立派な個室。昨晩のローカルな賑わいとは一線を画す、落ち着いた贅沢な空間です。しかし、そこに至るまでのフロアを見渡しても、やはり他にお客さんの気配がほとんどありません。

目の当たりにした「驚愕のデフレ」と不景気の影

これほど立派な店構えで、サービスも行き届いているのに、店内はガランとしている。この違和感こそが、今の中国が抱える深刻な不景気の表れなのかもしれません。

今、中国では凄まじいデフレが進行していると言われています。一般の国民は財布の紐を固く結び、外食をするにしても、私たちが体験したような格安のローカル店やデリバリーに頼らざるを得ない。少し単価の高いレストランからは、目に見えて客足が遠のいている——。 華やかな個室に座りながら、私は「中国経済のヤバさ」を、これ以上ないほどリアルに、そして生々しく目の当たりにした気がしました。

リベンジ成功!豪華個室で味わう、驚愕コスパの火鍋ディナー

運ばれてきた厳選されたお肉の数々を、真っ赤なスープにくぐらせていただく。 初日のリベンジを誓って挑んだ今回の火鍋ですが、結果から言えば、心もお腹も十分に満たされる大満足の夕食となりました。

タレの作り方も教わりいざ実食です。

日本の鍋とは違う「本場の納得感」

正直な感想を言えば、出汁の文化が根付いた日本の繊細なお鍋と比べてしまうと、「普通に美味しい」という落ち着いた評価に落ち着くのかもしれません。しかし、多種多様なお肉を本場の麻辣スープで豪快に味わう体験は、重慶という街の締めくくりにふさわしい納得感がありました。

何より、初日の「これじゃない感」を払拭し、「重慶で火鍋を食べた!」という達成感をしっかり得られたことが大きな収穫です。

豪華な個室、極上のサービス、そして驚きの「安さ」

そして、お会計の時に再び衝撃を受けました。 あれほど豪華な入り口を構え、ゆったりとした個室で至れり尽くせりのサービスを受けながら、贅沢にお肉をいただいたにもかかわらず、一人当たりのお会計はなんと3,000〜4,000円程度。

このクオリティと空間を日本で楽しもうと思えば、数倍以上の金額を提示されてもおかしくないと思いました。

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